鳥居さんは、いつものマサコ装束と熊の多毛症を持って登場。
Q:これ、熊と思ってて良いんですよね。
鳥居みゆき(以下:T)はい、「多毛症」です。多毛症な生き物です。多毛症な人は、トラウマだったりよく心に傷を持ってる人が多いから。だから包帯巻いてる。だって心に傷を持ってなきゃおかしいじゃん、毛が濃いのに。うそ~、失礼~
Q:「ハッピーマンデー」の次回作に当たる、「みみずひめ」と「故 鳥居みゆき告別式」の発売にいたっての意気込みは?
T:そうですね、やっぱり、DVDプレイヤーを持ってる人に見て欲しいなと思います。それが一番の願いです。ジャケットは、私の好きな青、黄色、オレンジになりました。
Q:「故 鳥居みゆき告別式」ライブ会場のセットですが…。
T:そうそうあれ、私の私物です。よくテレビでお宅訪問とかあるじゃないですか。だから私のこういう一部も見てもらいたいなと思って私物を公開したんです。
Q:このライブは即完売しちゃいましたが、次にライブをやるとしたらどんなとこ?
T:私だってあえてしてるわけではないんですよ。数に限りが出ちゃうから、チケットなんてなきゃいいんだよね。人があんまり来られないようなところでやりたいんです。上野の高架下みたいな、なんていうの、そう簡単に人が来られないような、マンホールの中みたいな場所でやりたいですね。
Q:鳥居さんの感性が好きなんですが、本がお好きなんですよね?
T:私の感性を好きと言ってくれる人は、10人か20人に1人しかいない。私はそう言ってくれる人のためにやってるの。いつも本しか読んでないです。読み物といったら本ですね。本か新聞か、ですね。辞書とかも退屈しのぎに読みます。広辞苑もあったら読みます。最初と最後が具合よければ、真ん中がぐちゃぐちゃでも全て良しなんです。つじつまが合うんですよ。本だって同じこと!
Q:作品に近いですよね。
T:あれは、作品ぶってるだけ。
Q:素の鳥居さんはどんな感じ?
T:素の私はマサコ寄りですね。一番自然体はこんな感じです。
Q:演じてる?
T:どうですかね。普段生活しててすごい切れやすいんですよ。危険体質なんです。だからそういうのを内に秘めて、いろんな角度から出たものがコントなんです。あれはあれで全て私のかわいい人格なんです。二重人格って、最初20の人格のことだと思ってたんですよ。コント見ても1回じゃ分からないと思う。多分3回見ても分からないですよ。
私もわかってないです。
Q:ライブを見れば鳥居さんの人格がより良くわかるんですかね?
T:私の人格をもっと知りたければライブに来て欲しいと思うけど、でもライブによっても違うんですよね。ライブによっては思ったことと違ったことが口に出ちゃう時があるから。死に関してのことが多いんですが、だからその分、全てのことに全力投球出来ます。
Q:「みみずひめ」は女優の鳥居みゆきですか?
T:そうです。普段のままでいいと言われたので、普段のままでやってたら、ちょっと抑えるように言われましたね。ほとんど棒読みの状態でやりました。
Q:「みみずひめ」で鳥を撃ち落とすシーンがありましたよね…?
T:それは普段の私と同じで、私ね、一番良い距離まで行って、マジックハンドで都庁を上から掴みに行ったりしてるので、撃つことは容易いですよ。UFOキャッチャーの要領でね。お台場のテレコムセンターも下から掴みやすいですよ。
Q:普段はどんな音楽を聴いてるんですか?
T:昔ザ・スターリン、とかINU、頭脳警察、岡林信康さんなどを聴いてました。INUを聴いてたら、シンパシー感じすぎちゃって、米が食べられなくなったんですよ。歌の中でメシ食うな!というやり取りがあったでしょ。でも父親が無理矢理食べさせようとするので、頭が混乱して、歯がOLみたいになって。米を噛んでその租借だけで一生終えるんだわって思ったの。そしたら頭がガーってなったんですよね。白バイ見ると3億円返せ!って言ってきますよ、うちの親。お前のじゃないだろ!って母親が言う。ちょっと変わってるんです。
Q:「みみずひめ」では歌を披露されてましたね。
T:私ね、歌うの好きじゃないんですよ。歌手?やりたくないです。とんでもない。カラオケに行く代わりにコバルト文庫とかを読んでましたね。
Q:一般に言われる汚いものの中で、陰毛ってそんなに汚いですか?
T:陰毛に罪はないんですけど、陰毛だらけなことに罪がある!あんなに抜けてたら、じゃあ今どれだけ残ってるか、ってことでしょ。毛根を心配してのことですよ。陰毛って基本、ほとんどのものについてるでしょ。
Q:パジャマは洗ってるんですか?
T:いや、これ洗ってないです。ほら見て、ここ。何ヶ月も前に食べた大福のあんこがガビガビになってる。しかもパジャマじゃありません。
Q:同じ発想で、たとえば枕カバーは?
T:恐らく普通の人より寝てないと思うんで、数いらないでしょ。毎日2時間30分しか寝てないんで枕そんなに使ってないんですよ。人の3分の1しか寝てないわけだから。しかも枕は縦に使います。横だと眠れないんですよ。縦でしかも上にスペースを残す派です。だって人間は成長するでしょ。そういうことです!いつ身長伸びるか分かんないしね。気づいたら身長170センチありましたからね。寝る子は育つからね。
Q:「ハッピーマンデー」のタワーレコード渋谷店イベントでは、プライベートで驚くことが発覚しましたが、今回は2タイトルなんで、更に驚くようなスキャンダルがあるんですかね…?!
T:まだないんですよ。何にしましょっか。「私、実は…」ってやつでしょ。
じゃあ、「実はDVD発売しました!」で。
Q:友達はいますか?
T:あぁぁぁぁぁぁ…(多分、悲鳴と思われる)!!単3電池があれば動きますよ。単3電池があれば動く友達がいますよ~。
Q:今回の作品「故 鳥居みゆき告別式」へのこだわりは?
T:今回はすごいこだわりがあるんです。私、一番仲が良い人がね、村田渚さんだったんですよ。一番仲良くしてもらってた先輩で、「いつも死にたい、死にたい」って言ってたら、村田さんに「お前、死ぬなよ」って励ましてもらってたんです。だから、私は告別式をしたかったんです。
Q:鳥居さんのネタは、部類的にはシュールに入るんですか?
T:シュール?私のネタってシュールなの?私は、自分の許容範囲外のことをシュールって言うんだと思います。だから自分が受け止められない、分からない世界のこと。自分の知識の範囲外のことをシュールって言っちゃってるだけだと思うんです…。だから、これが分かる!というのであればそれはシュールではありません。
Q:好きな作家は?
T:阿部公房さんの小説ばっかり読んでます。高校のときからずっと読んでます。今でも。どんなにベタなものでも、やっぱり有名な作品はいつ読んでもおもしろい。太宰治さんもすごいおもしろい。視点を変えることがすごいうまいな、と思う。漫画も、杉浦茂さんとかほとんど持ってますよ。今は手に入らないですけどね。杉浦さんの世界はすごいですよ。2回読んでも分からなくて、本当にシュールだと思いました。昔、杉浦さんの漫画のあとがきを、戸川純さんがやってたことがあったんですが、22歳ですごい天才っぷりを発揮してて、この文才は勝てないなと思いました。そっから頑張ろうと思ったんですよ。私、戸川さんのことが大好きなんです。だってあの着眼点すごいでしょ!私、中学の時、先生方に職員室で戸川って呼ばれてたんです。
語録:狂宴封鎖的世界は、鳥居みゆきがこだわりを持って名付けた造語。
T:狂宴は、演じてる訳ではなくて宴なんです。封鎖的は、ドアが閉めっきりの状態で、隙間から覗き見てるような狭まった世界のこと=万人受けしないよ、ってことです。封鎖なんで入って来れません。がんじがらめの中にも、何かわからないものが渦巻いてるってことです。
ま、全てウソだけどね、フフフ~
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なんとイベントでは堕天使復活したらしい、何故ww
俺も行きたかったんだけど、こんなときにインフルエンザ…
今回の画像、右は今回のイベント。左は懐かしのサマソニ04。